ゆうわファミリーカウンセリング新潟(じーじ臨床心理士・赤坂正人)

こころと暮らしの困りごと・悩みごと相談で、じーじ臨床心理士が新潟市で公園カウンセリングなどを研究しています。

2024-08-01から1ヶ月間の記事一覧

山中康裕『少年期の心-精神療法を通してみた影』1978・中公新書-クライエントさんの「窓」を大切にすること

たぶん2011年ころのブログです * 精神科医で心理療法家の山中康裕さんは,じーじが40年くらい前に心理臨床の仕事についてすぐに,偶然,本書『少年期の心-精神療法を通してみた影』(1978・中公新書)を読んで,すごく感銘を受けました。 以来,今日…

北海道での1か月の夏休みにじーじが考えたこと-じーじの2024北海道の旅

2024年8月のブログです * 今年も北海道に行ってきた。 タントくんに車中泊の1か月の貧乏旅行。 年とともにだんだんとあちこちを動き回るまわるのが面倒になってきて、ほぼ東川町で大雪山を眺めながらボーとして過ごしていた。 今年の北海道は去年より…

山野保『「うらみ」の心理-その洞察と解消のために』1989・創元社-「うらみ」を超えて

たぶん2011年ころのブログです * 山野保さんの『「うらみ」の心理-その洞察と解消のために』(1989・創元社)を再読しました。 何回目になるでしょうか。 何回読んでも得るところの多い本です。 このところ,「うらみ」ということについて考えることが…

佐藤多佳子『明るい夜に出かけて』2019・新潮文庫-その1・生きづらい大学男子の友情と恋愛を描く

2019年のブログです * 佐藤多佳子さんの『明るい夜に出かけて』(2019・新潮文庫)を読みました。 この本も旭川の本屋さんで見つけました。 面白かったです。 佐藤さんは『しゃべれども しゃべれども』や『一瞬の風になれ』などの、名作と呼んでいい小…

「傷つき」,「うらみ」,「復讐」,そして,それらとともに生きること

たぶん2011年ころのブログです * このところ,「傷つき」や「うらみ」,それらと「和らぎ」や「幸せ」などとの関係といったことについて考えています。 また,「悪」と「正義」,「復讐」と「幸福」,さらには,「戦うこと」と「和解」などといったこと…

せきしろ『バスは北を進む』2019・幻冬舎文庫-北海道・道東での子どもの頃の思い出を綴る

2019年のブログです * せきしろさんの『バスは北を進む』(2019・幻冬舎文庫)を読みました。 この本も旭川の本屋さんで見つけました。 せきしろさんの本は初めてです。 それにしても、せきしろ、って不思議なペンネームですね。本名なのかな? 北海道…

河合隼雄『河合隼雄のカウンセリング入門』1998・創元社-河合隼雄さんのカウンセリングに学ぶ

2011年のブログです * 河合隼雄さんの『カウンセリング入門』(1998・創元社)を読みました。 なぜか読みそびれていて、しかも実際の講演は1965年~68年に行われたもので、河合さんがユング研究所で資格を取って間もなくの時期の講演ということに…

藤沢周『界』2019・文春文庫-これまた不思議な小説たちです

2019年のブログです * 藤沢周さんの『界』(2019・文春文庫)を読みました。 これも旭川の本屋さんで見つけました。 藤沢さんの小説は初めて。 新潟出身で、あの水島新司さんのマンガのモデルで有名になった新潟明訓高校卒業と聞いています。 BSの「…

キーツさん・シェイクスピアさん・村上春樹さん-じーじのじいじ日記・セレクト

2019年の日記です * ここ何日か、ブログにコメントを書いたり、リコメントをもらったりして、いろいろと勉強になることが多かった。 ことの発端は、詩人キーツさんのいう消極的能力という、わからないことに耐える能力、の大切さを精神分析の人たちがシ…

川上未映子『あこがれ』2018・新潮文庫-真っ直ぐな小学男子と小学女子の物語です

2018年夏のブログです * 川上未映子さんの小説『あこがれ』(2018・新潮文庫)を読みました。 これも旅先の旭川の本屋さんで見つけて買いました。 川上さんの小説を読むのは、これが初めて(川上さん、ごめんなさい)。 美人ちゃんなので、美人恐怖症(…

じーじ、図書館で外国美人ちゃんにナンパされる(?)ーじーじの2023北海道の旅

2023年8月のブログです * 事件(?)は東川の図書館で起こってしまった。 朝から何やらカメラを持った外国人が多いなあ、と思っていたが、東川ではよく写真コンテストがあるし、まあ、関係ないや、とじーじはパソコンを眺めながら油断をしていた(?)…

ビオン(祖父江典人訳)『ビオンとの対話-そして、最後の四つの論文』1998・金剛出版

2018年のブログです * またまたイギリスの精神分析家のビオンさんの本です。 ビオン(祖父江典人訳)『ビオンとの対話-そして、最後の四つの論文』(1998・金剛出版)を再読しました。 こちらもなかなか難しかったです。 2割くらいは理解できたでしょ…

10℃・だいこん・アスパラ-じーじの2020北海道の旅

2020年8月のブログです * 東川にいます。 今朝の気温、10℃。 涼しいです。 「避暑」に来た甲斐がありました。 でも、ちょっと涼しすぎて(?)、今回の旅で初めて毛布を出しました。 毛布にくるまって外を眺めていると、バスを待つ高校生の列。 土曜…

エゾシカさんを眺めながらの里山カウンセリングは、こころもぴょんぴょんしなやかになります

こころと暮らしの困りごと・悩みごと相談で,じーじ臨床心理士が里山カウンセリングや公園カウンセリング,海岸カウンセリングと訪問カウンセリングを新潟市で時々やっています。 また,メールカウンセリングや面会交流の相談・援助もたまにやっています。 …

朝の散歩で東川町の歴史を知る-じーじの2019北海道の旅

2019年のブログです * 東川町にいます。 毎朝、散歩をしていると、古い倉庫がたくさんあることに気づきます。 レンガの壁には東川町農協とか東川村農協などと書かれていて、なかなか風情があります。 小樽のようにうまく活用されたらいいのにな、と思っ…

メルツァー(新宮一成ほか訳)『夢生活-精神分析理論と技法の再検討』2004・金剛出版-夢の大切さを学ぶ

2012年のブログです * イギリスの精神分析家のメルツァーさんの『夢生活-精神分析理論と技法の再検討』(新宮一成ほか訳・2004・金剛出版)を読みました。 このところ、メルツァーさんの『精神分析過程』(2010・金剛出版)や『精神分析と美』(2010・…

木部則雄『こどもの精神分析Ⅱ-クライン派による現代のこどもへのアプローチ』2012・岩崎学術出版社

2012年のブログです * 木部則雄さんの『こどもの精神分析Ⅱ-クライン派による現代のこどもへのアプローチ』(2012・岩崎学術出版社)を読みました。 とてもいい本です。 特に、子どもの精神分析アセスメントが良かったです。 丁寧に、判りやすく、アセ…

全国中学校体育大会をテレビで見て、じーじ怒る!-じーじのじいじ日記・セレクト

2022年8月の日記です * ビールを呑みながらテレビを見ていたら、じーじの好きな陸上競技をやっていた。 全国中学校体育大会。 じーじは子どもの頃、足は遅くて、陸上は苦手だったが、それでも、おとなになって、陸上競技を見るのは、なんとなくそのス…

ちいさな、ちいさな、子どもたちの物語2019-じーじの旅・親子のスケッチ

2019年のブログです * 道の駅で休憩をしていると、いろいろとほほえましい光景を目にします。 今朝は、歯ブラシをくわえたお父さんのうしろを、同じように歯ブラシをくわえた小さな男の子が歩いていて、なんとなく笑えます。 その後ろには、髪の毛をま…

3年ぶりにエゾユキウサギくんに会いました!-じーじの2021北海道の旅

2021年7月のブログです * 朝、道の駅近くの公園の駐車場にタントくんをとめてぼーっとしていると、駐車場の入り口に黒い動物! 犬かな?猫かな?と思って見ていると、なんか、ぴょん、ぴょん、しています。 ぴょん、ぴょん? ぴょん、ぴょん、といえば…

田中千穂子『プレイセラピーへの手びき-関係の綾をどう読みとるか』2011・日本評論社-その2・プレイセラピーを言葉にする

2018年のブログです * 田中千穂子さんの『プレイセラピーへの手びき-関係の綾をどう読みとるか』(2011・日本評論社)を再読しました。 2011年に簡単なブログを書いていますが、なんと7年ぶり。 この間、修士論文の引用文献にさせてもらったりし…

ナキウサギくん・北海道・開発-じーじのじいじ日記・セレクト

2019年の日記です * 今日のニュースを見ていたら、ナキウサギくんが出てきた。 最近は北海道でもあまり山に行かないが、少し前までは北海道の山や湖の近くに出かけて、ナキウサギくんとよく会ったものだ。 ウサギとはいうものの、ネズミのような大きさ…

2019羽衣音楽祭に行ってきました-じーじの2019北海道の旅

2019年のブログです * 昨日は東川町であった2019羽衣音楽祭に行ってきました。 もう23回目になるのだそうです。 以前にもおじゃましたことがあるのですが、東川町にあるかなり広くて立派な羽衣公園で行われます。 野外ステージのある公園、大きな…

田中千穂子『プレイセラピーへの手びき-関係の綾をどう読みとるか』2011・日本評論社-その1・プレイセラピーに学ぶ

2011年のブログです * 田中千穂子さんの『プレイセラピーへの手引き-関係の綾をどう読みとるか』(2011・日本評論社)を読みました。 田中さんは、遊戯療法学会で2回ほどお話をお聞きしたことがあるのですが、いつもとてもわかりやすく、しかも子ども…

じーじ、朱鞠内湖(しゅまりないこ)でこころの美しい人々に感動する!-じーじの2018北海道の旅

2018年のブログです * 昨日の東川の天気予報は曇りのち雨、しかし、朝から雨でした。 それで曇り空を求めて、今回の旅2回目の北への旅をしました。 前回は目的地は設定せずに、しかし、結果的に、美深の町まで行って、村上春樹さんの『羊をめぐる冒険…

じーじ、露天風呂でネコちゃんに見つめられる(?)-じーじの2018北海道の旅

2018年のブログです * 事件(?)は昨日の夕方に起こりました。 いつものように東川の隣り町の東神楽町の露天風呂に行くと、大雪山がきれい。 久しぶりに全体がきれいに見えるな、と感心をしていると、そこに一匹のネコちゃん。 え!ネコちゃん! そう…

ちいさな、ちいさな、男の子とお父さんの物語-じーじの旅・親子のスケッチ

2018年のブログです * 露天風呂から上がって、いすで涼んでいると、3歳くらいのちいさな男の子とお父さんがやってきました。 男の子は服を脱ぐと体重計にのります。 そして、おとうさん!たいじゅうがふえた!とお父さんに報告します。 お父さんが、そ…

じーじは「終戦の日」という言葉がきらいです-じーじのじいじ日記・セレクト

2022年8月15日の日記です * 今日は、「終戦の日」。 しかし、じーじは、「終戦の日」という言葉がきらいだ。 「終戦」ではなく、正しくは「敗戦」である。 じーじの信頼する人々は、「敗戦」という正しい言葉を使う人が多い。 「終戦」も「敗戦」も…

大雪山旭岳ビジターセンターに行ってきました-じーじの2019北海道の旅

2019年のブログです * ここのところ、旭川も東川町も昼間は30℃を超える暑さが続き、暑さと寒さの両方に弱いじーじはぐったり。 そこで涼しそうな旭岳のふもとに行ってみることにしました。 去年、行った時には工事中だったビジターセンターを見てみた…

ちいさな、ちいさな、男の子の物語-じーじの旅・親子のスケッチ

2018年のブログです * 道の駅のベンチに座って休憩をしていると、お父さんと手をつないだ3歳くらいの男の子がやってきました。 男の子が棚のジュースを指さして、「これなーに?」と聞くと、お父さんは、「りんごジュースだよ」笑顔でと答えます。 男…